弐ノ巻では「春発売の活性ニゴリ」と「秋発売の熟成ニゴリ」の2商品を作ります。
「活性ニゴリ」とは、酵母がまだ生きている状態のニゴリ酒。瓶に詰まった状態でも醗酵をしつづけ、炭酸ガスがたまったシュワシュワした味わいの物です。対して「熟成ニゴリ」は火入れで活性を止め、秋口まで酒質を落ち着かせてから出荷予定です。こちらはお燗なんかで飲んで頂くことをイメージしています。
まずはモロミのザル越しから。ニゴリ酒の造り方は各社それぞれあると思いますが、笹祝では洗米用のザルにモロミを越して滑らかになったものをタンクに吸い上げ、それを一本一本手で瓶詰めしていきます。
このモロミのザル越し作業が中々の重労働なので、チャレンジブリューメンバーが参加できそうな春分の21日に行いました。
長靴を薬液でキレイキレイして
ザルと半切りをセット!
貯め(バケツ)でモロミを汲み取りザルに注ぎ込みます
あとは手でワシャワシャかき混ぜ!腰にくるぜ!!
上から動画撮ってたのですが全くいいの撮れず(笑)
でも岸本商店の岸本さんがハイクオリティーな写真と動画を撮影してくれました。これら全部頂き物です(笑)
そして翌日22日。
越して滑らかになったニゴリを手詰めします。笹祝の機械ではニゴリを通すことが出来ないので全量を手詰め作業です。
この日もチャレンジメンバーがお手伝いに来てくれました♪
一本一本手で瓶詰め
生もとの上槽した原酒。ザル越ししたあとに残ったドロドロの粕を再度ヤブタにかけて圧搾しました。勿体ないですからね。
ここがポイントなのですが、今回濁り酒にこの上槽した生もとを一割り加えています。通常の笹祝のニゴリ酒はアルコール18度くらいの原酒に加水して最終的な度数を15度くらいにしています。加水量はだいたい2割くらいです。
今回の生もとはザル越しの時点で日本酒度-12のアルコール15度。度数的にはピッタリなのですが、水が一切加わらない為かなりの濃度です。それこそ飲むヨーグルト以上。これではあまりにも飲み物としてシンドイので、上槽した原酒を一割加えました。ま、それでもかなりの濃さとなるわけですが(笑)
そして翌23日。
「熟成ニゴリ」分の火入れを行います。例によってニゴリを燗する設備がないので手作業の瓶火入れ手法を取る事にしました。
移動式の瓶燗機。ボイラーに接続しかけ流しながら瓶内の温度を水温から65度まで上昇させれば燗成功です。
活性があるので吹き出さないよう、そーっとそーっと水に付けます。
ぐあー!やらかした!
王冠が全弾上空に向けて発射。泉のように酒が噴出しております。失敗。こうなる事を予期して内容量を8割くらいにしていたのですが全然ダメ。一升瓶を全て開けなおして半分量にして再度火入れをします。それでも王冠がスパンスパン吹っ飛びますが、中身までは溢れませんでした。
火入れが出来た後に再度栓を開けて所定の1.8ℓ量に詰め直します。ちなみに720mlは瓶とキャップが踏ん張ってくれたので詰め替え無しで無事に燗が出来ました。
という事で3日間の奮闘によりお酒が完成!あとはラベルを貼れば出荷出来るのですが、そのラベルがまだ出来ていない(笑)これから大急ぎで作成します!!
3月26日(月)13時30分~16時
3月27日(火)13時30分~16時
3月28日(水)13時30分~16時
3月29日(木)13時30分~16時
3月30日(金)13時30分~16時
3月31日(土)10時00分~12時、13時~16時
4月1日(日)10時00分~12時、13時~16時