2018年1月28日日曜日

「竹林爽風しぼりたて」と1月29日~2月4日の試飲営業

笹祝酒造は名の通り「笹祝」という銘柄の酒を仕込む蔵ですが、実は地元に根付いたもう一つの看板銘柄があります。その名も「竹林爽風(チクリンソウフウ)」。このシリーズの誕生は地元産の酒米『亀の尾』との出会いから。

「これからの農業を考え、地場で作る良質な酒米で日本酒を造ろう」。

いまからおよそ30年前、笹祝の蔵がある西蒲原郡巻町松野尾(現在は新潟市西蒲区松野尾)の地域で「越後酒穂の会」という農家の組合を結成し、今まで食用米しか作っていなかった松野尾地区に初めて「亀の尾」という米を植えました。最初は種子から徐々に収穫量を増やし、五年をかけてなんとかタンク一本のお酒が醸せる量の「亀の尾」を得ることが出来ました。その時に仕込まれたのは「亀の尾」を100%使用した「瑞穂随想(ミズホズイソウ)」という名前の極少量仕込みの純米大吟醸酒でした。

しかし、「亀の尾」は生産が難しく他の酒米よりも仕入れが高価。さらに純米大吟醸酒という事で酒の価格が高く、地元の人が日常的に飲むような酒ではありません。そこで「亀の尾」のお米を一部使用した「竹林爽風」のシリーズが生み出されました。「竹林を吹く涼風のように気品あり爽やかな酒」というイメージで仕込んだ特別本醸造酒。今では地域の皆様から大変ご愛顧をいただき、「笹祝」と並ぶ地元の看板銘柄となりました。

その竹林爽風のシリーズの中で年に一度発売されるのがこの「竹林爽風しぼりたて」。こちらは麹米に山田錦、掛米に亀の尾を使用した特別純米の生原酒です。2月発売という、世間一般のいわゆる「しぼりたて」の中ではだいぶ季節後半にリリースされる為、地元の某酒屋さんからは「しぼりたてのラストエンペラー」などと呼んでいただいた事も(笑)。亀の尾はもちろん地元の契約栽培農家に作っていただいたもの、山田錦は兵庫県の契約栽培農家に作っていただいたものです。笹祝にとっては亀の尾も山田錦も甲乙付け難い大切なお米。2大スター夢の競演となっております。

今季のしぼりたても是非ご贔屓にお願いいたします!!!

■竹林爽風しぼりたて

原料米  :山田錦(兵庫)20% / 亀の尾(新潟)80%
品質   :特別純米酒(生原酒)
精米歩合 :58%
アルコール:17.0
日本酒度 :+3.0
価格   :720ml1,700円(税抜)1.8ℓ 3,500円(税抜)

※今年の出荷開始は2月9日頃からを予定しています。




■今週の試飲営業

1月29日(月)13時30分~16時
1月30日(火)13時30分~16時
1月31日(水)13時30分~16時
2月1日(木)13時30分~16時
2月2日(金)13時30分~16時
2月3日(土)13時30分~16時
2月4日(日)13時30分~16時