2019年11月29日金曜日

ビンがタルを追い越したのは昭和20年代

樽と桶の違いって知っていますか?

樽(たる)=酒樽やワイン樽の様に、液体の保存や輸送を目的に作られたフタが付いた容器。桶(おけ)=風呂桶のように、何度も液体を出し入れする目的で作られたフタがついていない容器です。











鏡開きの樽には菰(こも)

多くの方がイメージする酒樽は、銘柄が鮮やかに描かれた写真のような樽ではないでしょうか。これは菰樽(こもだる)と呼ばれるものです。作った日本酒を舟で遠くまで運べるようになった江戸時代、それまで大縄で縛って運んでいた樽の破損を防ぐため、菰。いわゆるムシロで巻きつけて出荷したのがはじまりです。菰樽はその後目覚ましく進化し、酒蔵の銘柄を宣伝するツールとして今も大活躍しています。











菰を巻かない酒樽も美しい

中身の酒樽はこんな感じになっています。真っ直ぐに組まれたすぎ板、ヘビのようにねじり合いながらすぎ板をしっかり押さえる竹。直線と曲線、それに木の木目がが折り合って本当に美しいですね。

真ん中下の「〇」は注ぎ口を差し込む穴。鏡開きのようなセレモニーでは「よいしょ、よいしょ、よいしょー!」の掛け声で天板を木槌で割りますが、本来はここからお酒を出す仕組みになっています。現代と同じ、ビン詰めでの流通が始まったのは明治が最初。本格的に流通して樽詰めを追い越したのが昭和20年代(←意外と最近な感じがします)で、それまでの酒小売はこの注ぎ口から通い徳利(通称 貧乏徳利)に入れて量り売りしていたようです。
















何度も出てくるこの手書きの樽の製図。コレなんだ!?って実はコレをみせたくて本日のブログを書いたんですよ旦那!!重要なのはッ!いいですか?重要なのは樽と桶の違いでも歴史でもなく、この絵なんです!!!

実は笹祝の地元の職人さんに「あるもの」の作成を依頼しておりまして、それの作成前の製図がコレなんです。ブツは明日にも届くそうなので、そしたらすぐに写真撮ってブログアップしてる事だろうと思います。さて、「あるもの」とは一体なんでしょう?




次回、ブログ予告「暖簾(のれん)」。楽しみにしてください!


〇◇〇試飲営業〇◇〇

11月30日(13時~17時 ※酒造り期間のため期間終了時まで土日祝日はPM営業 
12月1日(日)13時~17時
12月2日(月)9時~17時
12月3日(火)9時~17時
12月4日(水)9時~17時
12月5日(木)9時~17時
12月6日(金)9時~17時
12月7日(土)13時~17時   
12月8日(日)13時~17時

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