2018年10月1日月曜日

10月の発売商品を


「和色」。和食ではありません、和色です。文字通り昔ながらに日本人に根付いた色です。郷土の風景、生活、文化でいつも目にする色。日本人が芸術性を発揮する時、自在に操る個性的色使い。

すみません、勝手に言葉作りました(笑)


笹印シリーズ(純米無濾過酒)の新色の発売に漕ぎ着けましたのでつい浮かれています(新商品の生酛についてはコチラ)昨今の日本酒蔵は米違い・製法違いの商品を同じラベルの色違いで横にシリーズ広げる蔵が多いんです。僕も世代的に戦隊モノ(ターボレンジャーetc)とかモモクロとか好きで、色彩りどりに多色がズラーッと並んでいると、つい食指が動いちゃいます。日本人はそう小さいころから刷り込まれているのかも!

笹祝酒造において、笹印のカラーバリエーションを増やそうとなった時に、色は『日本の伝統色』を使おうと考えました。ただ「黄色」ではなく「金柑」や「カラシ」といったほうが、より細かにイメージできますよね。今回の新商品『笹印 生酛純米無濾過酒』(写真左)については『橙(だいだい)色』を採用しました。橙色からは温かさやビタミン感などがイメージされやすいそうです。常温で飲んで美味しい、酸味がバチッとあるこのお酒らしいですね。

☆笹印シリーズの色分け
橙色「笹印 生酛純米 無濾過酒」写真左
若竹色「笹印 純米 無濾過酒」写真中央
紺青色「笹印 純米吟醸 無濾過酒」写真右



さてさて10月発売商品はこれだけではありません。毎年秋と冬の年2回発売となる
「竹林爽風 特別純米酒 龍躍(りゅうやく)」です。


笹祝酒造は名の通り「笹祝」という銘柄の酒を仕込む蔵ですが、実は地元に根付いたもう一つの看板銘柄があります。その名も「竹林爽風(チクリンソウフウ)」。このシリーズの誕生は地元産の酒米『亀の尾』との出会いから。

「これからの農業を考え、地場で作る良質な酒米で日本酒を造ろう」。

いまからおよそ30年前、笹祝の蔵がある西蒲原郡巻町松野尾(現在は新潟市西蒲区松野尾)の地域で「越後酒穂の会」という農家の組合を結成し、今まで食用米しか作っていなかった松野尾地区に初めて「亀の尾」という米を植えました。最初は種子から徐々に収穫量を増やし、五年をかけてなんとかタンク一本のお酒が醸せる量の「亀の尾」を得ることが出来ました。その時に仕込まれたのは「亀の尾」を100%使用した「瑞穂随想(ミズホズイソウ)」という名前の極少量仕込みの純米大吟醸酒でした。

しかし、「亀の尾」は生産が難しく他の酒米よりも仕入れが高価。さらに純米大吟醸酒という事で酒の価格が高く、地元の人が日常的に飲むような酒ではありません。そこで「亀の尾」のお米を一部使用した「竹林爽風」のシリーズが生み出されました。「竹林を吹く涼風のように気品あり爽やかな酒」というイメージで仕込んだ特別本醸造酒。今では地域の皆様から大変ご愛顧をいただき、「笹祝」と並ぶ地元の看板銘柄となりました。

その竹林爽風のシリーズの中で春と秋の年2回限定で発売されるのがこの「龍躍」。こちらは麹米に山田錦、掛米に亀の尾を使用した特別純米酒です。亀の尾はもちろん地元の契約栽培農家に作っていただいたもの、山田錦は兵庫県の契約栽培農家に作っていただいたものです。

穏やかで旨味があり綺麗、時間をかけてゆっくり飲みたい酒ですね。先日、代々木上原の「きんはる」さんという飲み屋さんで笹祝12種類を並べた酒の会を行いました。そこで6×6のマッチング利き酒大会を行ったのですが、たった一人見事余裕の全問正解だった利き酒師の方が「竹林爽風の龍躍が一番美味しい!」と言ってくれました。嬉しいですね!!

□竹林爽風 特別純米酒 龍躍
 720ml1550円(税抜)
 1800ml3100円(税抜)


食欲の秋、日本酒の秋ですね。今晩はどんな日本酒を飲みますか(^_^)

今週の試飲営業日

10月1日(月)10時~12時、13時~16時
10月2日(火)10時~12時、13時~16時
10月3日(水)10時~12時、13時~16時
10月4日(木)10時~12時、13時~16時
10月5日(金)10時~12時、13時~16時
10月6日(土)10時~12時、13時~16時
10月7日(日)10時~12時、13時~16時
10月8日(月)10時~12時、13時~16時

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